理事長・学長挨拶
教育において重んずべきものは徳性の陶冶であります。
経済的価値を第一義的に考える最近の社会的傾向は、知識の教育のみに偏重してとかく人間性を失わしめているように思われますが、教育は、このような社会を批判し、新しい理想追求の社会をつくり出す人間を育成する責任を負っています。
大学教育の目的は、勿論学問を通して知性を磨くことにありますが、全人教育、なかでも徳育の大切なことを忘れてはならないと思います。
岩国短期大学は、山口県東部における唯一の高等教育機関として、昭和46年(1971年)に設立され、今年で創立53周年となります。開学以来の学科である幼児教育科の卒業生約7,000名が、近隣の地区はもとより、多くの地域で優れた保育者として活躍しています。
昨今の保育士不足問題、とりわけ子ども・子育て支援を巡る諸施策からわかるように、保育者に対する社会の期待はますます大きくなるばかりです。本学も歴史と伝統に甘んずることなく、これからの時代を見据え、優れた人間性と技術を兼ね備えた保育者を輩出していくことが使命と感じ、教職協働のもと日々研鑽を重ねています。
幼児教育に携わること、そして子どもの未来を担うことに誇りを持つ人物を育てる岩国短期大学は、あなたの入学を心から歓迎いたします。